我が家から徒歩数分のところに「さばのゆ」というお店があります。
sabanoyu.oyucafe.netわかりやすくいえば「イベント酒場」なのですかね。店主の須田さんの人脈で、いろんな方が来られて、ゆるりと飲んでおられる。仕事的な交流も生まれるのでしょうが、場所が経堂ということもあり、都心のように騒つかず、あくまでゆるり。とてもいい雰囲気で、僕もたまにゆるりとしております。そんな縁もあり、須田さんから「ちょっと話してくれません?」と声をかけていただいたので、先日の土曜日、ふらっと話をしてきました。
題して「ことばを目でみるワークショップ」。これは以前「手紙社」さんからワークショッップのお声がけをしていただいたときにつけたタイトルで、あれから数回やっています。『目でみることば』や……。
『似ていることば』
のエッセンスをスライドにして、これを見ながら話しをします。序盤はこんな感じです。
まずこんな問題出して……。
意味はお約束の「全員正解」。でも「羽目」って、何のこと?と続きます。
続いて「羽目」を写真で紹介。でも、どうやって使うのかわからない。ここでみなさんにも考えてもらいます。これどうやって使うの? ヒントは「みんなが知ってることばになっているのだから、昔から使われていたもの」。場が温まっていると、こういうやりとりも楽しい。さて、答え。
このように「羽目」とは、馬の口に噛ませる「馬銜」(はみ)が転じたものだとされている。このように普段何気なく使っている「ことば」にも、その背景がある。それを見てみよううというのが「ことばを目でみるワークショッップ」の第一部。この日は、時間も短かったので第一部をさらっとやっただけでしたが、とても盛り上がりました。
僕が登壇まで飲んでいたこともあるし、お客さんも飲んでいたこともあるのでしょうが「ことば」に興味のある人が多かったからかな。このなかで「杏仁豆腐には杏仁は入っていない」という話をしていたら、終演後「マシュマロの話は書きました?」と聞いてくれた方がいました。
それ、なんか聞いたことあるような……と思っていたら『目でみることば有頂天』に自分で書いてました。
《マシュマロの英語名は「marsh mallow」で、これは「薄紅立葵」(うすべにたちあおい)という植物の名前を指すことば。本来は、この根から採れるデンプンを使って作られ、咳止めや喉の痛みの緩和に効果があるとされていたのです》
なるほど。自分で書いたのに勉強になるな^^
このようなワークショッップ、20分くらいから1時間くらいまで、ことばに興味がある人は楽しんでいただけるかなと思っております。よければお声がけください。
(会場が都内のカフェやバー、イベント酒場などで、お客さんが10名以上おられましたら「投げ銭制」でも喜んでお受けします。ご相談ください。)
そういえば「さばのゆ」の須田さんにインタビューしてもらった記事がありました。この「目でみることば」シリーズについて書いていただいております。
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