おかべたかしの編集記

読書・執筆・育児の記録と、お知らせと。

「努力しないで作家になる方法」など最近の読書

最近、読書の記録を書いていなかったので、ちょっとまとめて簡単に。

島はぼくらと

島はぼくらと

 

 辻村深月さんの新作。この人は上手いですね。瀬戸内海で生きる人たちが高校生4人を中心に生き生き描かれている。辻村さんの過去の作品にくらべて、ミステリ的な要素は少なく、人によっては読み応えがないと感じるかもしれないけれど、これはこれで僕は好きでした。島といえば、昔、「瑠璃の島」というドラマがあって、好きだったなー。島モノというのは、ひとつのジャンルだなー。瀬戸内海の島、いつか巡ってみたいものです。

ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

 

 ちょっと風邪で寝込んだときに読了。元気が出る小説とあって、たしかに登場人物の元気さにパワーがもらえる心地よい作品。ただ内容以上にタイトルと装丁が秀逸。

だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

 

 タイトルがすべてを物語る宮田珠己さんのエッセイ。この人のエッセイは中毒性があって、一度読むと、次から次へと読みたくなります。肩の力を抜いてゆるゆる読めるんだけど、一冊に一カ所くらい役立つところや、得難い知見がある。この本では旅の醍醐味は「おー!私はここにいる!」であるというのがよかったなー。

努力しないで作家になる方法 (光文社文庫)

努力しないで作家になる方法 (光文社文庫)

 

今回の本命はこの鯨統一郎さんの自伝的作品。鯨先生のデビュー作といえば『邪馬台国はどこですか?』という歴史をテーマにした軽妙な新機軸ミステリーなのですが、これを出版するまでに、いかに諦めず小説を書き続けてきたのかが、切々と書かれています。「もう小説はやめよう」と思ったとき喫茶店で「マイレボリューション」を聞いて、まだやる!と誓うところで鳥肌立った。これ読んで鯨先生が大好きになった!これから鯨先生は心の師匠です。