おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』

図書館で何気なく借りた、この長い名前の本が実に素晴らしかったのでご紹介。

「14歳の世渡り術シリーズ」というレーベルのこの本、タイトル以上でもタイトル以下でもない、いわばブックガイド。ただこのタイトル(=コンセプト)が、選者の方の魂を揺さぶったのか、ブックガイドの域を超えた良質な若者へのメッセージ集となっています。広く読まれて欲しい名著と感じたし、こんな本を作ろうと発想した編集者の気骨にも感服。図書館に返したら、本屋で買ってきます。気になった本を、備忘録代わりにメモしておこう。

博物誌 (新潮文庫)

博物誌 (新潮文庫)

 

工藤直子さん推薦。生き物のイラストに添えられた素敵な詩文。

東京日記 他六篇 (岩波文庫)

東京日記 他六篇 (岩波文庫)

 

 ホンマタカシさん推薦。

肉体の悪魔 (新潮文庫)

肉体の悪魔 (新潮文庫)

 

 山崎ナオコーラさん「ガラス細工のような小説」と推薦。読み返してみたくなる。

 

あめりか物語 (岩波文庫)

あめりか物語 (岩波文庫)

 

 橘木俊詔さん推薦。

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 

 恩田陸さん推薦。「アンチミステリー」と呼ばれる歴史的快作。以下の2作と共に日本探偵小説史上の三大奇書と称されるんだとか。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

 
黒死館殺人事件 (河出文庫)

黒死館殺人事件 (河出文庫)

 

あと、これも印象に残った。

ゲーデルは何を証明したか―数学から超数学へ

ゲーデルは何を証明したか―数学から超数学へ

 

 大澤真幸さん推薦。

この本も、紹介されている本も、よき本でした。