写真絵本のようなものを、いつかやってみたいと思っていてよく手にするのですが、これは実にいい作品でした。
作者は松本紀生さん。アラスカのマッキンリーの麓に、オーロラの写真を撮るために、単独で彼の地にキャンプを張って1カ月以上過ごしているという人。もう10何年もこういった活動をされている松本さんが、初めてアラスカで生活した記録が、この絵本の幹。きれいなオーロラを見せるというよりも、なぜ松本さんがこんな挑戦をしようと思ったのか。アラスカでのキャンプ生活はどういったものかを見せてくれる。感慨深いのは、この最初のアラスカの旅ではオーロラは結局、現れなかったのです。でも、松本さんは「やりたいことに精一杯取り組んだから、最高の気分だった」と振り返る。
とても勇気が出る本です。子供向けだから読み聞かせにもぜひどうぞ。うちの10歳の息子がいたく感動していました。夏と冬はアラスカに行っている松本さんですが、それ以外のシーズンは講演活動をしているので、小学校などにきてもらってもいいんじゃないでしょうか(もちろんお金の応援という意味も込めて)。
僕、なんか見たことあるなーと思っていたのですが、そうか「情熱大陸」で放送されていたのか。改めて見たけどこちらもよかったです。