おかべたかしの編集記

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誤解されやすい方言小辞典

『くらべる東西』を出版以降も、東西文化の違いや、日本文化の地域性に興味津々ですが、先日読んだこんな本が、なかなか面白かったのです。

東京のきつねが大阪でたぬきにばける 誤解されやすい方言小辞典

東京のきつねが大阪でたぬきにばける 誤解されやすい方言小辞典

 

 たとえば、こんな話が紹介されています。

「いか」という項目では

《新潟から北陸・近畿、さらには中国・四国の一部へと続く一帯では「凧」のことをあらわす。江戸時代の方言集には、関西で「いか」関東では「たこ」との記述があるが、都が近畿圏に置かれていた時代から「いかのぼり」が標準的な言い方とされていたようである》

なるほど。「たこ」のこと「いか!いか!」って言ってたら誤解されますよね(笑)。こんな話がいろいろ紹介されているのですが、個人的に面白かったものをメモがてら紹介すると……。

◎「おさがり」=京都では「雨が降ること」

僕、京都出身で、今でもちょいちょい帰りますが、これは初耳でした。

◎「しみじみ」=茨城、千葉の一部では「しっかりした」こと。

「しみじみ掃除した」などと言われると、たしかに誤解する(笑)。

◎「ぜんざい」=沖縄では「甘い金時豆と白玉の上の上にかき氷をかけたもの」

これは以前から聞いておりまして、いつか企画の柱のひとつにしたいと思っております。この夏、どこかで食べてみたい。

◎「だいて」=富山では「おごる」の意味。

これは誤解されるなー。

「たからもの」=北海道・東北地方では「なまけもの」「役立たず」の意味。

これも誤解されるねー。

◎「はんごろし」=東北から中部の広い地域で「ぼた餅」の意味。

「ころす」が「つぶす」の意味だからなんですね。

◎「みずまし」=東北では「洪水」の意味

◎「わに」=島根・広島では「さめ」の意味。

これも有名ですね。いつか当地のスーパーで「わにの刺身」買ってみたいです。

個人的に誤解していた方言は「邪魔臭い」です。関西の邪魔臭いは「面倒臭い」ですが、東京に来たら「そのイス、邪魔臭い」と言っていて驚きました。「それフツーの邪魔やん」とかなり衝撃でしたが、こんな「誤解」のことば、まだまだたくさんありそう。

さてさて、このように日本の地域文化の多様性はとても面白いのですが、そんなところにスポットを当てた番組がまもなく放送になるのです。

「中部の境界線~食・住・言葉のサカイメを追え!~」
2017年7月28日(金)19:56~20:40 NHK総合(中部圏内=富山・石川・福井・愛知・岐阜・三重・静岡)

実は、こちらの番組に『くらべる東西』コンビとして、僕と山出カメラマンがお呼ばれして、ロケをしてきました。中部地方は、関東と関西のどちらの影響を受けているのか――そんなスタンスで調査に行って来ましたので、放送、ぜひご覧くださいませ。

また放送日、近くなったらお知らせいたします。

くらべる東西

くらべる東西