おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

北海道の「きびだんご」は「起備団合」

平成30年は、記録的猛暑、台風、そして今朝の北海道の地震と、自然災害が続きますね。北海道のみなさんのご無事を祈るばかりです。

北海道といえば「起備団合」の話を思い出します。

先日出した本で「きびだんご」を比較しました。全国的に広く知られているのは、岡山銘菓として知られた白くて丸いきびだんご。しかし、北海道では細くて縦長のこんなパッケージのものが「きびだんご」として親しまれています。

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これは北海道夕張郡にある「谷田製菓株式会社」が、1923年(大正12年)に創り出したもの。この年、関東大震災が起こったことから「起きるに備え、北海道開拓時のように団結し、力を合わせて復興に努めていただきたい」との願いを「起備団合」という字に当て「日本一きびだんご」として売り出したそうです。以来90年以上に渡って北海道で販売され、当地で「きびだんご」といえば、この細長くて茶色いものを指すのだとか。

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原料はもち米、麦芽水飴、砂糖、餡で、当初から「きび」は使っていないとそうです。日持ちする上、持ち運びにも便利なことから、キャンブや登山のお供に愛用する北海道民も多いのだとか。

困難な時期、まさに日本の力を合わせたいものです。

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