今日は『目でみることば』の表紙を飾った「引っ張りだこ」のご紹介。人気ものであることを「引っ張りだこ」といいますが、これがタコの干物に由来すると知りました。さて撮りに行こうと思ったところ、この干物を作っているところが案外少なく、東京から至近の場所が、愛知県の日間賀島という島だという。うーん。書籍って予算が厳しいのですが、引っ張りだこが撮れるならば行くしかないと、山出カメラマンと島に向かったのでした。
おー!島ではこんなタコさんが歓迎してくれます。
小さな島ですが、路地はこんな感じ。散歩していると……。
あったあった「引っ張りだこ」! ただ撮影したものの「背景が空のほうがよくない?」と山出カメラマン。たしかにこれなら、この干物を送ってもらって撮影したのと、たいして変わらないし……。そこで島内を探検することに。幸いレンタサイクルがあったので、これを借りて島内探検にGO!
島の中にはこんなタコ交番が^^
蛸壺もあったよー。
そしてついにご対面! カバー写真にもなった青空の下で干されている「引っ張りだこ」くんに出会えたのでした。
「目でみることば」シリーズは、すべて写真を撮るということをコンセプトにしています。大きく謳うわけでもないですが、ちゃんと見てくれた人には伝わると思っています。ただ単にことばを説明するだけでなく「そこにわざわざいく」という楽しさを伝えられたらなと。そんなところも楽しんでもらえたら嬉しいです。
おかげさまで、久米宏さんのラジオに出演以降、本書のご注文をたくさんいただいております。ラジオで「近くの本屋さんから注文してください」と言ったの、少しは効果あったかな。よかったよかった。そういえば、京都の大垣書店烏丸三条店で「目でみることば」シリーズのフェアが始まったそうです。お近くの方、ぜひよろしくお願いいたします。