おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

映画『蜜蜂と遠雷』が素晴らしかった

昨日、映画『蜜蜂と遠雷』を見てきました。

小説は本当に素晴らしく、ただ素晴らしい小説の映画化というのは、だいたいがっかりするものですが、本作は違いました。傑作です。

mitsubachi-enrai-movie.jp

ストーリーの大きな部分はカットされたりしていますが、そんなの全然気にならなかった。ピアノの演奏シーンだけでも感動できるのは、何の話かまったく知らないのに連れて行ったうちの9歳の娘が「すごかった!感動した!」と驚いていたのが物語っています(笑)。

またキャストが素晴らしかったなぁ。栄伝亜夜役の松岡茉優さんってすごいですね。物語の亜夜より素敵で、見ているだけでも飽きない。ピアノの前の緊張感溢れる顔が、幼馴染に出会った瞬間、ふっとほどける様とか神がかっていた。

あと何より風間塵役の鈴鹿央士くんが、もう彼以外に塵は考えられないくらいのハマり役。この映画が役者デビューのようですが、この作品に出るために現れたようにも思えるほどピッタリでした。素晴らしく鳥肌たった。

いい映画でした。怖くもない、人も死なない。だから子供も一緒に行ける。でもわくわくどきどき。そんな映画を俺はもっと見たいですよ。