おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

「TEXT DOCTOR-文章のお医者さん-」始めました

コロナの影響は我が出版界にもけっこう出てまして、大手書店が軒並み閉店。アマゾンも、倉庫の人員不足らしく日用品優先で本は後回しとなり、なかなか新たな在庫を入れられないのだとか。それで、出版延期、企画見直しが、方々で起こっております。

 

ただ、こんなときだからこそ、新しい発信、実験的な試みができないかと考えて「テキストドクター」なるものを始めてみました。端的にいえば「文章のお医者さん」です。

textdoctor.online

僕は読みやすい原稿を書くスキルって、読みにくい原稿と格闘することで身につけられるものだと思っているのですが、これって普通の人はなかなかしないこと。編集者は、常にこういったことをしているので、経験のお裾分けができればなと。

 

プレゼン資料を作ったけど、この文章で伝わるかな? とか、今度みんなの前でスピーチする原稿を作ったけど、もっとわかりやすくならないかなとか、そういったとき原稿を送ってくれたら診断して治療します。治療する必要があまりない健康優良原稿は診断料安くします^^ ドメインをはじめ途上段階だらけですが、こんな思いつきでも、どんどん世に放っていくのが大事かなと。こんな時期ですが、いろいろ楽しくトライいければなと、高く明るい空を見ております。

いいニュース クリッピング(2020.4.23)

 いいニュースクリッピング。今日は4本。

 《1》スーパー「ライフ」従業員に総額3億円のボーナス

www.asahi.comスーパーで働いている人は、今、ヒーローですよね。いつも感謝。そんなスーパーでボーナスが支給されるという嬉しいニュース。こういったボーナス、欧米では「ヒーローボーナス」と言うのだとか。日々、篭って生活していると、家庭ゴミの量も普段より随分と多い。ゴミの収集業務にあたっておられる方もかなり大変なのでは? こういった方々にもヒーローボーナスが届いて欲しい。

 

《2》足立区がコロナウイルス自宅療養セットを支給

www.city.adachi.tokyo.jp

コロナ陽性者で、自宅療養する方に足立区から療養セットが支給されるという話。これはぜひ全国の自治体でお願いしたい。一人暮らしの方など、こういった制度があればだいぶ安心度が違うのでは? 区内の事業者が仕事をしていることもあり雇用にもつながっていて素晴らしい。今回のコロナ対策は、自治体ごとでアイデアを出し合っているので、いいものはどんどん真似してもらいたいですね。

 

《3》子どもの本屋さんを応援しよう

note.com絵本ライターさんによる「子どもの本屋さん」応援プロジェクト。今、本屋さんも苦境ですが、通販などで買って応援しようという試み。独立系書店の良質なリストにもなっています。いつかこんな本屋さんを回りたいな。

 

《4》Superfly LIVE!

www.youtube.com「ステイホーム」ということで、多くのアーティストが、過去のライブ映像をYouTubeで配信したり、独自の中継を行なっています。お気に入りのアーティストの活動などチェックしてみてはいかがでしょうか。僕はSuperflyのライブを見て、元気をもらいながら仕事をしております。

以上4本。また更新します。byいいニュース通信社(岡部)

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いいニュース クリッピング(2020.4.14)

前から「いいニュース」に特化したニュース配信を行おうと思っていたのですが、今こそ必要なのではと、このブログで記事のクリッピングから始めることとします。暗いニュースが多いですが、明るくなるニュース、アイデア溢れる試み、勇気が出るような記事を届けます。とりあえず週に1回くらいを目処に。そのうち取材もします。多分。

 

《1》燕市は帰省を自粛する学生の皆さんを応援します

東京つばめいと|燕市

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、燕市への帰省を自粛している、国が緊急事態宣言の対象とした区域に住む燕市出身の学生に対し、市内有志の皆さんからのご厚意で、燕市産のコシヒカリ5キロと手作りの布製マスク1枚などを送ります。

 →帰省を自粛している市外のみんなにお米と布マスクを送るという試み。「帰ってこないで!」というだけでなく、こういった企画に落とし込めるのは、アイデアと落ち着きと思いやりですよね。

 

《2》【1ビートルズはなれよう🚶🚶‍♂️🚶🚶‍♂️】

 

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「ソーシャルディスタンス」とか「2m離れよう」といった言葉が日々聞かれますが、それを上手に図案化したデザイナーさんの仕事。粋です。

 

《3》「大吉堂の福袋」

 大阪の「10代」をテーマにするという珍しい古書店の福袋。送料込みで1000円とは安い。どんなものが届くのか楽しみだよね。そこの10代の若者、どうですか。書店も図書館も閉まっているところが多いけれど、本を愛する人の気持ちは閉まってないです。

 

《4》#お家時間×小さいふデザインコンテスト 

quatrogats.com小さなお財布「ちいさいふ」で名高いクアトロガッツさんのお家時間プロジェクト。デザイン公募し、優秀作には、そのデザインで作られたちいさいふがプレゼントされるとか。子供たちのチャレンジにいかがでしょうか。

 

《5》福岡市が独自支援策を発表 50万円上限に店舗賃料の8割補助

www.nishinippon.co.jp福岡市が店舗賃料の8割補助するというニュース。こういった家賃補助で、どれだけ町の小さなお店が生き残れることだろう。この支援の動き、ぜひ加速させてもらいたい。そして国もぜひ見習ってもらいたい。

 

以上5本。また更新します。byいいニュース通信社(岡部)

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京都を歩くのが楽しくなる本

コロナウイルス騒動で、落ち着かない日々ですね。

騒動を受けて、京都の観光地も近年にないほど空いているとか。いつも混んでいる京都で辟易していた人も多いと思うので、これは逆にゆったりと京都を散策できるチャンスかもしれませんね。

『くらべる京都』でも書きましたが、京都は町を歩いて楽しいところです。京都は、明治以降に近代化を進めたことと、空襲の被害も少なかったことから、洋館や協会もたくさん残っています。寺社仏閣と洋館、そして鴨川。そして古くからある喫茶店と新しいカフェ、洋食屋。独自の進化をしている中華に、居酒屋、おばんざいのお店。ここにしかないものがたくさんあります。ぜひこれから春の陽気のなか京都を歩いて欲しい――。というわけで『くらべる京都』でも紹介した「町を歩きたくなる京都の本」をご紹介します。

 

 僕が好きな京都の本は、町を歩くのが楽しくなるものです。また京都の町を歩きたいな――。僕がそう感じた本をご紹介します。

 まず『京都カフェ散歩』(川口葉子・著/祥伝社黄金文庫)。副題に「喫茶都市をめぐる」とあるのですが、そう、京都は喫茶店が多い町。それも歴史ある名店と新しい店が混在しているところが魅力です。京都を歩くとき、この本をカバンに忍ばせておき、何か目的を終えたときパラパラめくって近くのカフェを探す――。これが楽しい。僕にとって、偶然のように素敵なカフェに導いてくれる本です。

『ひとり飲む、京都』(太田和彦・著/新潮文庫)は、著者である太田和彦さんが、夏と冬の1週間ずつ京都に滞在して町の酒場を巡った記録です。その間、寺社などの観光はいっさいせず、お酒を飲むだけですよ。もったいない! そんな声も聞こえてきそうですが、これが贅沢なのです。京都は、酒の酔いに身を任せて、ゆらゆら歩くだけでも楽しいんですよ。『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦・著/角川文庫)でも、京の町を歩く酔っ払いの描写が楽しいものなぁ。

 今回の本を作るうえで、とても参考になった一冊が『京都まちかど遺産めぐり』(千田稔 他・編著/ナカニシヤ出版)。タイトルからもわかるように、京都の町に何気なくある不思議なものにスポットを当て、それを遺産と称し紹介した本。本書でも触れた「ラジオ塔」だけでなく、その昔、夏まで氷を貯蔵していた「氷室跡」や「朱雀大路の痕跡」など、一般の本ではあまり扱っていない「京都の遺産」をわかりやすく解説してくれます。京都の町散策を、なんだか宝探しに変えてくれるような一冊です。

『戦争のなかの京都』(中西宏次・著/岩波ジュニア新書)も、京都の町を歩く時の視点を変えてくれる本です。昔から「京都には戦争被害がなかったと」いわれますが、実際には空襲もあり死者も出ています。この本を読むと、京都の町にもいろんな戦争の跡がある――。そんなことに気づかせてくれます。

 最後に紹介したいのが『マンガぼくらの京都』(淡交社)。京都の出版社・淡交社が主催した「ぼくらの京都 マンガコンテスト」に投稿された作品から選ばれた7作を収録したものですが、鍾馗さん、町家、鴨川など、そのテーマ群がとてもいい。多様なマンガを読んでいると、京都の町を新たな目で探索したくなってくるのがとてもいい。そして何より京都を舞台にしたマンガを公募するという心意気にしびれました。

 

ひとり飲む、京都 (新潮文庫)

ひとり飲む、京都 (新潮文庫)

 
戦争のなかの京都 (岩波ジュニア新書)

戦争のなかの京都 (岩波ジュニア新書)

  • 作者:中西 宏次
  • 発売日: 2009/12/18
  • メディア: 新書
 
マンガ ぼくらの京都 (淡交ムック)

マンガ ぼくらの京都 (淡交ムック)

  • 発売日: 2019/09/21
  • メディア: ムック
 
くらべる京都

くらべる京都

 

 

「くらべる京都」サイン会のご報告など

昨日の総理発言を受け、我が子たちが通う小中校は、来週の月曜日から2週間の休校に。これから2週間もどうやって過ごそうかねぇ。いろいろ不安で本のことなど忘れてしまいそうですが、普通の人はやれることをやったら、あとは本を読んだり勉強したり、心を豊かにすることをしましょうね。テレビの加熱報道ばかり見ないほうがいいですよ。

というわけで、25日に京都の大垣書店本店で山出カメラマンとトーク&サイン会をやってきましたので、ご報告です。

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以前からのファンというかたも駆けつけてくださり、とてもいい時間を過ごすことができました。

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バックナンバーもたくさん売ってくださりありがたいかぎり。大垣書店の本店、多ジャンルの本を魅力的に販売されていていいところです。四条烏丸の新しいビルの中、ぜひ足を運んでみてください。

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ふたば書房の御池ゼスト店で、パネル展をやってもらっているので、こちらも挨拶してきました。温和な店長さんとご挨拶できてよかった。

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明日で閉店というジュンク堂さんでも、エスカレーター脇で大きく展開してもらっていました。こちらも思い出深い書店。今までの感謝を込めて、いろいろ買ってきました。

いろいろ落ち着かない日々が続きますが、本はそんなときのいい相棒。読書の時間と考えてもらえたらいいですね。

では、ありがたいことだらけのサイン会報告でした。「くらべる京都」大変好評で嬉しく思っております。ぜひ手にとってくださいませ。

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honto.jp

『くらべる京都』発売&2/25に大垣書店本店でトーク&サイン会をやります

昨年の夏から撮影を始めていた「目でみることば」シリーズ第12弾となる『くらべる京都』がまもなく発売となります。やっとできた。

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カバー写真は「西寺」跡。京都の東寺といえば、誰もが知る京都を代表する観光名所ですが、平安京が作られたときには、この「東寺」と対をなす「西寺」があった。今は史跡柱が残るだけですが、ここがまたきれいでいいところなんですよ。西寺を見学してから東寺を見れば、平安時代の京都がより豊かに想像できること間違いなし。

このようなアプローチを

「くらべて見つける京都の魅力」

とサブタイトルで名付けましたが、この狙いがよく生きたいい本になったと思います。

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京都の橋といえば「三条大橋」ですが「七条大橋」がこんなに素敵だなんてご存知でした?

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こんな見てたのしい「くらべる」は、京都の中だけでなく、他府県も対象にしています。たとえば千葉にある祇園

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この素朴でキュートな祇園、いいですよね。一目惚れしました。

また同じ千葉県に鴨川市というのがありますが、この名前は当地を流れる川が、京都の鴨川に似ていることがその由来とされています。でも「どこからの眺めが似ている」という定説はないというので、京都出身の私が、「じゃあどこが似ているのか調べてみよう」と行ってきました。

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ここなんか似てますよね。

このようにいろんな角度から京都を見てみた「くらべる京都」。週末には書店の店頭に並ぶかな。ぜひよろしくお願いします。それで発売を記念して、京都の四条烏丸にある大垣書店の本店で、トーク&サイン会を2月25日の火曜日に行います。

詳細はこちら。

www.books-ogaki.co.jp

山出カメラマンと、取材秘話などいろいろお話しますので、ぜひお越しくださいませ。

『くらべる京都』発売&2/25に大垣書店本店でトーク&サイン会をやります

昨年の夏から撮影を始めていた「目でみることば」シリーズ第12弾となる『くらべる京都』がまもなく発売となります。やっとできた。

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カバー写真は「西寺」跡。京都の東寺といえば、誰もが知る京都を代表する観光名所ですが、平安京が作られたときには、この「東寺」と対をなす「西寺」があった。今は史跡柱が残るだけですが、ここがまたきれいでいいところなんですよ。西寺を見学してから東寺を見れば、平安時代の京都がより豊かに想像できること間違いなし。

このようなアプローチを

「くらべて見つける京都の魅力」

とサブタイトルで名付けましたが、この狙いがよく生きたいい本になったと思います。

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京都の橋といえば「三条大橋」ですが「七条大橋」がこんなに素敵だなんてご存知でした?

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こんな見てたのしい「くらべる」は、京都の中だけでなく、他府県も対象にしています。たとえば千葉にある祇園

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この素朴でキュートな祇園、いいですよね。一目惚れしました。

また同じ千葉県に鴨川市というのがありますが、この名前は当地を流れる川が、京都の鴨川に似ていることがその由来とされています。でも「どこからの眺めが似ている」という定説はないというので、京都出身の私が、「じゃあどこが似ているのか調べてみよう」と行ってきました。

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ここなんか似てますよね。

このようにいろんな角度から京都を見てみた「くらべる京都」。週末には書店の店頭に並ぶかな。ぜひよろしくお願いします。それで発売を記念して、京都の四条烏丸にある大垣書店の本店で、トーク&サイン会を2月25日の火曜日に行います。

詳細はこちら。

www.books-ogaki.co.jp

山出カメラマンと、取材秘話などいろいろお話しますので、ぜひお越しくださいませ。