おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

『見つける東京』

7月5日に新刊『見つける東京』が出ます。

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東京書籍から刊行している、山出高士カメラマンとの共著のシリーズも14冊目。今回は「東京」がテーマです。

僕は、京都で生まれて18歳のとき大学進学を期に、この東京で暮らし始めました。一方、僕の子供たちは、東京で生まれて東京の学校に通っています。そうすると、社会の授業なんかで「玉川上水」など、東京の地理とか歴史を学んでくるんですよ。僕は、こういう東京の基本的なことを知らないな――。というのが、この本を作ろうと思ったひとつのきっかけでした。

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新旧の富士見スポットの紹介。「東京の人って富士山、なんでこんな好きなの?」というのも、東京に来たばかりの僕には新鮮な驚きでした。

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モヤイ像も、渋谷にしかないと思いきや、探すとたくさんある。

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右は防衛省にある大本営地下壕といわれる防空壕。これは昨年から公開されているものです。こういったところにも撮影に行ってきました。
「東京」の本って、驚くほどに膨大にあって、それぞれが深いんです。たとえば、この本で取り上げている「坂」とか「古墳」とか「川」とか「建築」なんかは、それだけでものすごくたくさんの本がある。でも、意外と《東京では坂とか古墳を見ると楽しいですよ》と、そのいろんな入口、いいかえると「東京の見方」を紹介している本は少ないので、そういった立ち位置の本にもなっていると思います。

それで作るうちに「昔の自分に読ませたい」と思うようになりました。
それこそ18歳の、東京に来たばかりの自分に読ませてあげれば、きっとこの東京を見る目も大きく変わっただろうし、より充実した東京生活が送れた気もします。そういう意味でこの本は「地方から来て東京で暮らしている人」に読んで欲しいなと思います。

www.tokyo-shoseki.co.jpこちら東京書籍の本書のリンクですが、よかったら地元の本屋さんで予約してください。そういった小さなことで、この東京だけでなく、いろんな町が魅力的になるんだと改めて感じております。では、よろしくお願いします。

美しい「真ん中に湯船のある西の銭湯」竹殿湯さん閉店の報

読者の方に教えていただいたのですが『くらべる東西』でご紹介した「西の銭湯」の「竹殿湯」さんが先日の5月末日で閉店されたそうです。

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こちらが竹殿湯さんの浴室。関東は湯船が奥にあるのに対して関西は中央にある―。というわけで、美しい中央にある湯船のお風呂屋さんを探して撮影に伺ったのですが、配管の関係で、関西でも中央に湯船を配しているところは年々減っているそうです。他にもいろいろ探したのですが、これほど美しいところはなかなかないんじゃないかなぁ。

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こちらが外観。優しいおじさんがされていたのですが、残念ですね。どうも建物の契約の関係のようで、惜しまれての閉店となったそうです。一緒に行った山出カメラマンがいくつか撮影してくれていたものがあるので写真、紹介しておきます。

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ここの湯上りに生ビールサーバーがあって「ここで飲むとうまいよ」とおじさんが勧めてくれたんだよなぁ。そんなこともあって撮影後も夏に帰省すると何度か伺った素敵な銭湯でした。やはり歴史ある素敵なところは「行きたい」と思ったときに行かなきゃダメですね。竹殿湯さん、お疲れ様でした。

 というわけで、竹殿湯はもうありませんが、銭湯の東西の違いなどいろいろこちらの本に載っておりますので。

 

文春ムック『読む将棋2021』

今日、文春ムック『読む将棋2021』が発売になりました。

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普段、棋士インタビューなどを寄稿している「文春将棋」さんが「ムックを作る」というので声をかけていただき編集にも参画。もともと僕は『別冊宝島』というムック畑出身なので、久しぶりのムック編集となりましたが、やはり多くの方のいろんな原稿が詰まった形式は面白いものだなぁと改めて。

僕が執筆した原稿は《豊川孝弘七段》《深浦康市九段》《高野秀行六段》《地方棋士座談会》と《藤井聡太、進化の過程》が収録されています。どれも思い出深い原稿と棋士の先生方。ご一読くださいませ。

別冊宝島』がまさにそうだったのですが、こういうムックはいろんな才能が集まり、世にでる契機となる媒体なんですよね。多くの人に愛される一冊になり、来年度以降も続くといいなと思っております。

2021年シーズン Jリーグ開幕

1月は「行く」2月は「逃げる」なんていいますが、あっというまに3月に。東京は緊急事態宣言が続いており、なんとなく家で過ごす日々が多いのですが、土曜日はFC東京のホーム開幕戦ということで、久しぶりに味の素スタジアムへ。

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これでチケット完売。緊急事態宣言下の試合は観客上限5000人なので、こういった様相です。

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試合は見事逆転勝ち。森重アンカーシステムは、これは「皇帝ベッケンバウアーですか?」と思わせてくれる、ワクワクしたものでした。今年はこれでいきましょう。

最近よく作っているネットのレシピ〜白ごはん.comへの感謝を込めて〜

昨年はコロナの影響もあってよく家で料理をしました。

そんなときレシピサイトにとてもお世話になったので、その御礼も兼ねてよく作ったものをまとめてみます。

まず、なんといっても「白ごはん.com」でしょう。ネットメディアも文字通り玉石混交で、情報を得るために見たくもない広告を延々見せられてうんざりということも少なくない。そんなネットレシピへの見方を変えてくれたのが、僕にとってはこの「白ごはん.com」でした。情報が上手に編集されているうえ、実際に作ってみると簡単で美味しい。なかでもよく作ったのは以下ですかね。

www.sirogohan.com

www.sirogohan.com

www.sirogohan.com「白ごはん」の主宰である冨田ただすけさん、本当にリスペクト。いつかインタビューしたいなと思っています。

「白ごはん」以外で、我が子たちが好きだったのがこの餃子鍋。

cookpad.comこのポトフもよく作った。

oceans-nadia.comレタスクラブ」のサイトもときおり見ますが、なかでもこの「タコライス」はよく作った。タコライスって、ひき肉炒めればすぐできるし、余った野菜適当に入れればいいし、もっとも簡単な料理のひとつではないですかね。よく助けられてます。

www.lettuceclub.net料理は、日々作っていると、少しずつ勘所がわかって上手になって楽しいですね。今年はもっとレパートリーを増やすことを新年の目標としておきます。

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

昨年は大変な年でしたが、今年は少しでも好転していくことを祈っております。

自身は相変わらず本を作るばかりですが、こういった状況こそ本が求められるのではないかと新しいこと、面白いことに挑戦していきたいと思っております。

新年、気分がよくなるよう山出高士カメラマンに撮影してもらった「順風満帆」の写真をご紹介しておきますね。では本年もよろしくお願いいたします。

2021.1.1 岡部敬史(おかべたかし)

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みなさんの「帆」にたくさんの風がありますよう!

Good News Stand はじめました

前から「いいニュース」を配信する媒体を作りたいと思っていたのです。暗いニュースばっかり流れてくるから、社会が暗いのでは。もっといいニュースが流れてくればもうちょっと明るくなるでしょうと。それで、こういう「やりたい」は、やっぱり口にするものだなと感じるのですが、やりたいと言ってると「やろう」「一緒にやりましょう」という仲間ができて、先月の11月24日(いいニュースの日^^)にオープンすることができました。
サイトの名前は「Good News Stand」

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毎日、いいニュースを貼り出しているコーヒースタンドがあればいいな――。そんな妄想から生まれたいわば仮想店舗で、僕らはコーヒーを飲みながら、持ち寄ったニュースについて話をしている――といった体裁で、ニュース記事の切り抜きとコラムなどをアップしています。
一杯のコーヒーのように、ホッとしつつも頭が冴える――。そんな店を目指しゆるりと営んで参りますので、ふらりと見に来てもらえたら嬉しいです。