おかべたかしの編集記

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『くらべる東西』からエリア拡大『くらべる日本 東西南北』8/1発売!

新刊『くらべる日本 東西南北』が完成したので、見所をご紹介します。

 

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2年前に刊行した『くらべる東西』では、東と西の文化の違いをくらべたものでしたが、本作ではエリアを「東西南北」に拡大して、全国の面白い文化の違いをご紹介。カバーは、スコップです。「どっちがスコップ?」と帯にありますが、どちらをスコップと呼ぶかは、地域によって異なるということをご存知でしょうか。関西で育った僕にとって、スコップは左の小さいものとしか思えませんが、関東ではなんと逆の人が多いんです。あなたにとってのスコップはどちらでしょうか。

さて、エリアを全国に広げて発見した面白い地域文化ですが、たとえばこんなもの。

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これ何かわかりますか?

これは北海道の百人一首で「板がるた」とか「下の句かるた」と呼ばれるもの。この名前からもわかるように、取り札が板でできているのですが、それ以上に驚くのが「下の句を読んで下の句の札を取る」というところ。え? 百人一首といえば、上の句と下の句を覚えるものという、全国的な大前提からして違うのです。北海道出身の人に聞くと、ほほこの「下の句かるた」を知っているので、道民の認知度はかなり高いと思います。身近な北海道出身の人に「これ知ってる?」と聞いてみてください。きっと話が盛り上がると思いますよ。

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あと日本犬の取材もしまして、こちらはオオカミっぽい風貌がかっこいい「四国犬」。あと「甲斐犬」とか「紀州犬」の姿も拝めますよ。

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こちらは鉄板で焼いた鳥の皮ですが、これが愛媛県今治市で定番の「焼き鳥」。「焼き鳥」と一口にいっても、全国ではその姿も様々なのが面白い。

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ではひとつクイズです。こちらは東京のみたらし団子ですが、京都のみたらし団子は、何が違うでしょうか? ぜひ考えてみてくださいませ。

このような文化の違いがたくさん詰まった『くらべる日本 東西南北』は、8月1日発売です。さて、本書の発売を記念して東京都世田谷区経堂の「さばのゆ」で、出版記念イベントを7月31日(火)に行います。今回は、なんと「株式会社お雑煮やさん」が、東西南北4種類のお雑煮を提供してくださいます。

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東の雑煮は千葉の「はばのり雑煮」。西の雑煮は京都の「白みそ雑煮」。南の雑煮は鹿児島の「西郷どん雑煮(焼き海老出汁の甘口醤油タイプ)」。そして北の雑煮は宮城の「ハゼ出汁雑煮(引き菜でイクラ乗せたタイプ)」。これがチャージの1500円で食べられるというお得なイベントになっていますので、ぜひお越しくださいませ(ドリンクキャッシュオン)。予約は以下のさばのゆのサイトからお願いいたします。

sabanoyu.oyucafe.netご協力いただく「株式会社お雑煮屋さん」はこちら。

www.zouni.jpでは『くらべる日本 東西南北』よろしくお願いします。これからしばらく、関連情報をアップしていきますので、楽しみにしていてください。

くらべる日本 東西南北

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くらべる東西

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