おかべたかしの編集記

読書・執筆・育児の記録と、お知らせと。

「くらべる納豆」&「謎のアジア納豆」

さて「目でみることば」シリーズですが、次回作は「くらべる日本」と題して、日本文化のあれやこれやをくらべて参ります。夏頃、刊行予定ですので、楽しみにしていてくださいね。さて、そんな次作のネタのひとつと考えているのが「納豆」です。

関西では、ちょっと一昔前の話ですが、たしかにあまり納豆を食べなかった。僕も子供の頃は、父親が食べているのを、おそるおそる見てる……という感じでした。ものの本を読むと、そもそも《関西では塩辛納豆が、関東では糸引き納豆が一般的に食べられています》とある。もうこれは、今の時代に即していないと思うけれど、こんな時代があったんですね。この塩辛納豆というのは、お寺で作られることが多かったことから「寺納豆」とも呼ばれています。

《やわらかく煮た大豆に麹菌を植えて麹豆を作り、塩水にひたして3〜4ヶ月発酵させた後、豆を取り出して乾燥させたものです。酒の肴や田楽味噌にすり混ぜて食べます》とあります。関東の糸引き納豆は、納豆菌で発酵させたものとあるので、塩辛納豆は、納豆菌で発酵させてないんですね……。じゃあ、納豆の定義って何?

なんてことに面白く答えてくれるのが、高野秀行さんの、こちらの本。

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

 

 ミャンマーなどでは、納豆がソウルフードになっているんですが、藁ではなく、葉っぱで作ったりしてるんですね。そしてそのまま食べるだけじゃなくて、炒めたりいろんな調理法がある。こういった日本納豆とはちがう「アジア納豆」をめぐる冒険が実に楽しい本でした。

さて、実はもう明日になったのですが、経堂の「さばのゆ」の、もうすっかり恒例となった「くらべる酒場」で、納豆をテーマに5/16の午後7時からゆるりを飲んでおります。ミャンマーに行った方が、アジア納豆を持参してくださるそうで、なんだかとても楽しみ。僕もカウンターにおりますので、ふらりとお立ち寄りくださいませ。

詳細はさばのゆのイベントページ

sabanoyu.oyucafe.netあるいは以下、Facebookのイベントページご覧くださいませ

くらべる納豆!@さばのゆ

 

「花みず木竜王戦」

パタパタとGWは終わりましたが、その序盤の4月29日、世田谷区が主催する将棋大会「花みず木竜王戦」が行われ、小6の息子が参加しました。

f:id:okataco:20180429085906j:plain

小学校の低学年、高学年、中学生の3部門に分かれて優勝を目指すこの大会。各組60人ほどが参加するのですが、昨今の将棋ブームを受けて、まず抽選を突破して参加することがなかなかに困難。会場となった小学校の体育館には、抽選をパスした将棋好きな子供たちが集いました。棋士の先生方も参列されて、ピーンと緊張感のある会場の空気はなかなかよいものですね。子供たちは、みんな姿勢も礼儀もよく、見ていて清々しいものがありましたよ。さて息子ですが、幸運なことに予選を勝ち抜き、決勝戦へと駒を進めました。

f:id:okataco:20180429140751j:plain

決勝の舞台は、二子玉川高島屋に設けられた特設ステージ。

f:id:okataco:20180429135740j:plain

大盤解説島朗さん。そして聞き手は谷口女流というなんとも羨ましい状況で、多くの人に見守られながら対局。

f:id:okataco:20180429141933j:plain

勝戦は、いつもの思い切りの良さが出せず残念でしたが、忘れがたい光景を見せてくれました。将棋、好きでよかったねぇ。ご苦労様。

f:id:okataco:20180429190054j:plain

息子が副賞にといただいた鈴木環那女流の扇子。ほんと達筆で素敵ですねぇ。「夢は希望」ということばもいいね。ほんとに夢は持てるだけで幸せなこと。息子は棋士を夢見ているわけではないと思うけれど、一生楽しめる趣味が持てて本当によかった。将棋がとりもついろんな縁に感謝したGWでした。

 

4/8(日)は「くらべるポテチ酒場」@さばのゆ 経堂

今度の日曜日(8日)、経堂の「さばのゆ」さんで「くらべるポテチ酒場」をやります。

4月8日(日曜日)
『目でみることば』『くらべる東西』(共に東京書籍)などの人気シリーズを世に贈り続ける、さばのゆのお客サバ、『くらべる時代』『くらべる値段』に続いて『くらべる世界』を上梓した著述家&編集者のおかべたかしさんとの「くらべる酒場」シリーズ、今回は、「くらべるポテチ酒場」
国内外のポテチが20種類ほど集まります。「ポテチをくらべる」立ち飲みイベントです。くらべるシリーズの販売も行っています!
チャージ1500円+キャッシュオン
   19時〜21時半LO
    予約:sabanoyu@gmail.com  

 さばのゆの店主・須田さんがこんな紹介をしてくれました。申し込みは「さばのゆ」のサイト(経堂さばのゆ 営業スケジュール | さばのゆ) orFacebookのイベントページからお願いします。

www.facebook.comそんな須田さんからのイベント情報が今日アップデートされましたよ^^

くらべるポテチ@さばのゆ」ですが、いろんなポテチが集まって、国産では、カルビー湖池屋/ハウス/デイリーヤマザキなどの大手から、北海道の深川油脂工業をはじめとした地方の名ポテチも集結。外国産は、ドイツ、アメリカ、スペイン、スコットランド、イギリスなど、インターナショナルな様相を呈してきました。信州の馬刺しチップスに対抗するのは、スペインのトリュフチップスなど。ポテチの世界、オモシロ過ぎです。

なんかとてもインターナショナル!楽しみです。僕もカウンターの中でゆるゆる飲んでおりますので、ふらりとお越しくださいませ。

*「さばのゆ」の店主・須田さんといえば、最近上梓された『蘇るサバ缶』が大評判。経堂の人情商店街を感じに来ませんか?

蘇るサバ缶  震災と希望と人情商店街

蘇るサバ缶 震災と希望と人情商店街

 

 *『くらべる世界』ですが、本日、地方紙向けの記事が配信されておりました。各所でご好評いただき感謝!

神戸新聞NEXT|全国海外|エンタメ|『くらべる世界』おかべたかし文、山出高士写真 所変われば品変わる

くらべる世界

くらべる世界

 

 

 

アメリカ式ネクタイを探す愉しみ〜英米ネクタイの違い〜

『くらべる世界』のネタで僕がいちばん好きなのは、ネクタイのアメリカ式とイギリス式の違いです。

f:id:okataco:20180309093739p:plain

こっちがアメリカ式。

f:id:okataco:20180309093946p:plain

そしてこっちがイギリス式。違い、わかりました? 色じゃないですよ。

そう、ストライプの向きなのです。斜めストライプのネクタイのことを「レジメンタルタイ」と言います。イギリス軍の連隊の旗が斜めストライプであったことから名付けられたもので、イギリス式ネクタイにあるように向かって左上がり(カタカナの「ノ」に見える)がもともとの形でした。これがアメリカに渡ったとき向きを逆にしたのが人気となったので、これがアメリカ式と呼ばれています。

さて、日本のネクタイをざっと見ると、ほとんど(8割〜9割ほど)がイギリス式です。みなさんのネクタイもきっとイギリス式ではないでしょうか。ただ、この「1割ほどあるアメリカ式」というのが、なんだかとてもそそられるのです。なんというか見つけると嬉しくなる。この話を知ってから、エスカレーターなどで人とすれ違うとき、ついネクタイをチェックするのですが、アメリカ式の人が降りてくると「おっ!」と思う。別にアメリカが好きということとは関係なく、この「1割ほどしかいない」という絶妙の割合が、なんだか面白いのです。

それでおそらくですが、イギリス式は「これはイギリス式だから」と選んでいる人はあまりいないと思います。これが一般的なので、こういうものだと選んでいる。でもアメリカ式は、きっと敢えて選んでいるも少なくないでしょう。アメリカ式が好きだから選んでいる。

僕がテレビを見ていて「この人はアメリカ式を選んでいるなー」と感じたのが、安倍晋三首相です。

f:id:okataco:20180309100206p:plain

こちら【安倍晋三 ネクタイ】で画像検索した結果ですが、ね? アメリカ式多いでしょ。ニュースを見ていても、とても多い。アメリカ発のアイビーファッションが日本で盛んになったのは1964年からなんて話があるのですが、安倍さんはこの影響を受けているのかなと推測。もし英国首相と対談する機会があれば、イギリス式を締めるのでしょうか。気になるところです。

あと一人、こんな人もアメリカ式をしていました。

f:id:okataco:20180309101208p:plain

そう『君の名は。』 の瀧くん! 彼が通う学校がアメリカ式のネクタイを採用しているのですが、これはモデル校があるのかなー。なぜアメリカ式になったのか興味津々です。というわけで、一度知ってしまうと、ついつい「アメリカ? イギリス?」とチェックしてしまうネクタイのお話。ぜひ1割ほどのアメリカ式を見つけたときの「おっ!」と体験してみてください。なかなか愉しいですよ。

くらべる世界

くらべる世界

 

 

高知に惚れてしまう旅「第四回全国漫画家大会議 inまんが王国・土佐」

まんが王国・高知の大イベント「第四回全国漫画家大会議 inまんが王国・土佐」。こちらに出席されるみなもと太郎先生のトークショーの聞き手役を拝命して、一泊二日で高知に行ってまいりました。実に楽しかったので旅レポをお届けします。

f:id:okataco:20180305091349p:plain

メイン会場となったのは「高知市文化プラザかるぽーと」。20名を超える漫画家が集合してトークショーや実演など、様々な催し物が開かれました。我らがみなもと先生は、オープニングでの挨拶や、宴会での乾杯の発声など、大役を一手に引き受けられておられ「なんでワシなの^^;」とずっと嘆かれつつも、見事に務めておられました。トップバッターだったトークショーも楽しく和やかに終了。そしてその日の夜には「おきゃく」という宴会にご招待いただきました。

f:id:okataco:20180303174618j:plain

中央公園にたくさんの屋台とテントが並び、ちょっとしたオクトーバーフェストのような趣ですが、こんな「べろべろの神様」が中央に鎮座されているからオクトーバーフェストとは全然違いますね^^

f:id:okataco:20180303180311j:plain

きれいな芸妓さんも、会場に花を添えてくださいました。

f:id:okataco:20180303181604j:plain

「おきゃく」の会場においてあったこれが「べくはい」と呼ばれる盃なんですが、ご覧のような形をしているから下に置けない。つまり必ず飲み干さねばならない盃というわけです。左下に置いてあるのがコマで、このコマが指し示した人が、提示された絵柄の盃で飲む。当然、天狗がいちばん大きくてひょっとこの6倍あるのだとか。僕も、少し参加しましたが、これはベロベロになりますよ(笑)

f:id:okataco:20180305145533p:plain

そんな「おきゃく」会場でみたこんな広告「たっすいがは、いかん!」。どういう意味なのでしょうか。聞くところ「たっすい」というのは「薄い」ということで、「うすいのはダメ」つまり「濃いラガービールがいいよね〜」ということのようです。この他県の人にとっては意味不明な広告、結構評判のようで、この影響もありキリンビールは高知ですごく売れているのだとか。そういえば、こんな本あったなぁ。未読ですがこんど読んでみよう。

 翌日は、快晴。高知の街をいろいろ散策しました。歴史の街だけあって、ちょっと歩けばいろんな史跡に出会えます。

f:id:okataco:20180305183837p:plain

これは最近、興味ある中江兆民の誕生の地。

f:id:okataco:20180305184105p:plain

こちらは吉田東洋の暗殺の地。

f:id:okataco:20180304131233j:plain

こちらは武市半平太、終焉の地とみなもと太郎先生。先生は、本当にいい方。周りの人みんなに気を配ってくださってくださるとても優しい方で、そんな先生とご一緒できとても思い出深い旅となりました。高知の方からも大変なおもてなしをいただきまして、改めて御礼申し上げます。高知、惚れてしまいました^^ またぜひ遊びに行きたいと思います。人と酒と食べ物、すべて素敵な場所でした(花粉も少なかったし!)

*みなもと先生の「風雲児たち」ですが、正月時代劇が今度DVDになるのだとか。見逃した方、ぜひご覧ください。

 

みなもと太郎スペシャルトークショー 「風雲児たちが語る!幕末の魅力」

明日、こちらのイベントで聞き役を拝命しましたので、高知県に行きます。

みなもと太郎スペシャルトークショー 「風雲児たちが語る!幕末の魅力」 | 横山隆一記念まんが館

予約不要、入場無料のようなので、高知県にお住まいの方などぜひ^^

久しぶりの高知。前回行ったのは、20年前。龍馬の脱藩の道を辿るという取材だったなー。今から楽しみです。

『くらべる世界』発売記念 また食べたい世界の食べ物ベスト5

世界の様々な文化を比較した『くらべる世界』本日発売!よろしくお願いします。

今日は発売を記念して本書で取材した「また食べたい世界の食べ物ベスト5」を発表します。(写真撮影はすべて山出高士)

ジャジャーン! まず5位は、カナダのフライドポテト「プーティン」!

f:id:okataco:20180228115254p:plain

フライドポテトといってもお国柄がありまして、そのなかでも個性的なのがカナダのプーティン。ポテトにチーズとグレイビーソースという肉汁ベースのソースがかかっていて、このソースがまた食べたい欲を異常に刺激するんです。カナダの国民食とも言われていて、取材に行ったお店「フライドポテト専門店 Robson Fries」には、カナダ人やカナダの留学経験者などが、忘れられないプーティンの味を求めてやってこられていました。

 

4位 オランダのドーナツ「オリーボーレン」

f:id:okataco:20180228121200p:plain

ドーナツはオランダ発祥とされていて、当地で愛好されているのが、この穴のない「オリーボーレン」というドーナツ。なんでも年越しに欠かせない食べ物で、日本の年越しそばのようなポジションの食べ物なんだとか。これがことのほか美味しくて、また食べたい。世界のドーナツを販売する「ドーナツ専門店ジャック イン ザ ドーナッツ」で買えますよ。

 

3位 スペインのオムレツ「トルティージャ

f:id:okataco:20180228122154p:plain

スペインバルの主役ともいうべきオムレツ。一般的に写真のハードタイプがよく知られていますが、半熟タイプもあります。ワインに実によく一品でまた食べたい。撮影に伺ったのは、経堂のトロンパさんでした。

スペインバル トロンパ - 経堂駅農大通り徒歩3分。立ち呑みスタイルの昼から飲めるスペインバル

 

2位 イギリスのサンドイッチ「キューカンバーサンド」

f:id:okataco:20180228123015p:plain

「キューカンバー 」つまり「キュウリ」のサンドイッチなのですが、これが実に美味しかった。キュウリを薄く切ることと、白ワインビネガーを使うのが英国スタイルのようですが、想像をはるかに超える贅沢な味。ぜひ食べてみてください。「ギンザシックス」内の「JOE'S CAFE|JOSEPH」で食べられます。

 

そして映えある1位は……タイのソーセージ「サイウア」!

f:id:okataco:20180228124117p:plain

世界20カ国以上、総計70種類以上のソーセージを作ってこられた「hayari」のオーナーシェフ村上武士さんに提供していただいたこのソーセージが絶品でした。レッドカリー風味なのですが、もうこの中にタイ料理がそのまんま入っている感じで、ほんと未知なる美味。あまりに美味しくて山出カメラマンも撮影後、通販で購入したそうです^^

こちらから購入可能です。

世界のソーセージ『hayari』

 こうやって改めてみるとどれも美味しそう! 『くらべる世界』では、もっと美味しそうな世界の食べ物をたくさん紹介していますので是非ご覧くださいませ。

くらべる世界

くらべる世界