おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

新刊「目でみるえいごのずかん」

今日あたり店頭でしょうか。新刊『目でみるえいごのずかん』ができました。

お子さんとも一緒に楽しんでもらえる「ずかん」シリーズで『目でみることばのずかん』『しらべるちがいのずかん』に続いて3作目となりました。今回は英語がテーマ。

たとえば、工事に使う「クレーン」は、その形状が鶴(crane)に似ているから、そう名付けられたのです。こうやってみるとスッと覚えられますよね。

forkという単語は、食事につかうアレだけでなく、分かれ道も意味している―ってことも、こうやってみると覚えられますよね。

こちらは同じ「港」を意味する単語「harbor」と「port」の使い分け。このように一目瞭然。

クイズ形式のページも。八景島シーパラダイスで撮影したクラゲさんがきれいでした。

パラパラと写真を見てもらっても楽しい「ずかん」になったと思います。よろしくお願いします!

姉妹品のこちらも楽しいですよ。

 

ラジオ出演と新刊

明日、7月5日の水曜日、朝8時35分くらいから、こちらのラジオで「目でみる方言」」の話をしてきます。

www.j-wave.co.jp

よかったらお聞きください。

こちらの写真は、8月1日に刊行予定の新刊「目でみるえいごのずかん」の撮影で行った小金井にある「江戸東京たてもの園」のデ・ラランデ邸。きれいなお家で1Fでビールも飲める素晴らしいところでした。新刊、また見本などできたら紹介していきます。

最近は、息子と東海道を歩いてまして日本橋を出発して今、静岡の三島まで来ました。夏休みは浜名湖くらいまで行きたいなーと思っております。

これから暑い日になりますが、みなさんご自愛くださいませ。

マイナビ女子オープン見学&もうすぐ観る将ナイト

先週の4月4日、ご縁をいただきましてマイナビ女子オープン五番勝負の第一局を見学させていただきました。場所は数々の名勝負の舞台となった陣屋です。

新宿からなら1時間ほどで着く。将棋ファンなら誰しも憧れる聖地は意外にも近いです。

広々としたお庭もきれいです。

ロビーには将棋ファンならおっと目を引く名勝負の歴史が飾られています。

原田先生の書もいいですね。

陣屋といえば、憧れの将棋飯「陣屋カレー」。いただきました!おいしかった。カレーはもちろんのこと薬味もおいしい。

この日の対局はマイナビ女子オープン。西山朋佳女王に甲斐智美女流五段が挑戦します。いい将棋だったんですよ。立ち会いの深浦先生と、来訪されていた我らが高野先生の検討なども控え室で見学させてもらって大変いい機会でした。お二人の大盤解説も実に楽しい。

対局を終えたお二人が大盤会場に。ファンの方もみなさん喜んでおられていい空間。実はタイトル戦の会場に初めてお邪魔したのですが、これからは一ファンとしても機会を見つけて足を運びたいと思いました。マイナビさん、いい時間をありがとうございました。

なおこの対局の模様は「将棋世界」誌において、我らが「さくらはな。」さんが漫画レポートされるようなので、そちらも楽しみです。

さて、来週は毎年恒例の「観る将アワード」です。

bunshun.jp

今年も司会&レポート作成で参加します。投票は4月13日まで可能。みなさんも奮って昨年度の名局などに投票してください。今年度から、将棋界を応援する自治体や企業などに投票する「ベストサポーター賞」も新設。みんなで昨年度の将棋界を語り尽くしましょう。ご参加のほどよろしくお願いいたします。

「目でみる方言」イベントはみんなが主役になれる

3月22日に新刊『目でみる方言』のイベントを経堂の「さばのゆ」さんで開催しました。

素敵な方に来ていただき、その方々がみんな出身地がちがって、いろんな話で盛り上がったいい夜でした。経堂経済新聞さんが、記事にしてくださいました。感謝。  

「目でみる方言」地元で出版イベント

この記事にも書いてもらいましたが、方言ってどの地域の人も主役になれるのがいいなーと。みんなちがってみんなよくて、みんな楽しい。

改めて方言の面白さ、楽しさを感じられた一夜でした。

本はこちら。おかげさまで大変喜んでもらっておりまして頑張った甲斐がありました。

 

新しく東京で暮らす人のための「東京歴史&地理講座」

今日、3月10日は、東京大空襲があった日です。

写真は、墨田区横網にある「東京都慰霊堂」。空襲や関東大震災などで亡くなった方が祀られています。建物の設計は伊東忠太。中は荘厳で、震災や空襲のことも学べます。東京を代表する建築物のひとつではないでしょうか。

とはいえ、どれだけの人が行ったことがあるでしょう。という僕も昨年に出した『見つける東京』という本の撮影のときに初めて行ったのです。

思ったほどに、東京に住む人は、東京のことを知りません。

とくに僕などそうなのですが、大学進学や就職で東京に出てきた人って、東京の歴史や地理を習う機会がないんですよね。うちの子どもたちは、東京の学校に行ったから玉川上水や東京の空襲のことなど学校で郷土史として習う。でも地方から来た人ってそういう機会がない。地下鉄路線図や、おいしい店は自分でなんとか調べて覚えますが、それ以外は学ぶ機会がないし、学んでどうする?という感じではないでしょうか。

でも、東京を学ぶと楽しいんですよ。そういうことだったのかという発見がたくさんある。

写真は北区にある岩淵水門。ここは、東京を語る上でとても重要な場所なのですが、その意味がわかりますか?

東京の東の方を流れている川といえば、隅田川と荒川。隅田川は観光船も走り、雷門の近くも流れているので、みなさんご存知。荒川は電車の鉄橋が通っているので、そこから見ることが多いですかね。とにかく大きな川。

でも昔は「隅田川が荒川」だったんですよ。

って聞いて意味がわかるかどうかは、東京のことを少し学んだかどうか。

隅田川は、その昔は、雨がたくさん降ると溢れ出して、流域に大きな被害を出していた。そこで、荒川放水路という川を開削して、そこに水を流すようにした。そして大雨などのときは、この岩淵水門を閉めることで、隅田川の流量を調節して東京の街区流域を守っているんですね。荒川放水路は次第に「荒川」になり、昔、隅田川とも「荒れるから」という理由で「荒川」とも言われた隅田川は、隅田川という呼称になったのです。

写真は「見つける東京」より、神田明神の東側にある「明神男坂」。実際に現地に行けばわかりますが、このあたりを境としてすごく高低差がある。ここが武蔵野台地の境と言われるのですが、東京の「下町」ってこういう地形的なところから生まれたのだなとわかるのです。

このようにちょっと勉強すると、東京のことがパッと開ける感じでわかります。神田須田町に鳥すきの「ぼたん」とかあんこう鍋の「いせ源」なんて店が残っていますが、あれは奇跡的に空襲を逃れたからなんだなと、知ってから行くと実に感慨深いです。

知ると楽しくなる「東京の地理と歴史」はまだまだたくさんあるのでぜひ一度勉強してみてください。テキストにはこちら「見つける東京」をどうぞ。

こんな話たくさんできるので、自治体のセミナーなどあればお声かけください。ほんと知ってるとわかる東京はたくさんあるのです。

ロバと旅する太郎丸さんインタビュー

原稿を担当しましたロバと一緒にモロッコやトルコ、イランを旅する「太郎丸 」こと高田晃太郎さんのインタビューが文春オンラインで公開されたので、ぜひご覧ください。面白いですよ。
ロバってどういう動物?ってところからモロッコやトルコなど旅をした場所の魅力。これからの目標とする「日本をロバと旅する」ってどうやってやるの?まで知らない話が満載。
新聞社に勤めていたけれど、ロバと旅をするからと退社したのが26歳のとき。なぜ26歳かといえば、沢木耕太郎さんが『深夜特急』で旅立ったときが26歳のときだから。僕も学生の時に夢中で読んだ『深夜特急』はまだ生きているんだなと感慨深かったです。太郎丸さんが印象深かったという一節が今の時代だからこそとりわけ際立って見えます。

《人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実をきわめることもなく、記録を作るためのものでもなく、血湧き肉躍る冒険大活劇でもなく、まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ》

パート3の文末にも書いたのですが、取材が終わってから、もう少し太郎丸さんと話がしたく麹町の文藝春秋を一緒に辞した。それで地下鉄の駅まで来た時「東京駅からここまでどうやってきましたか?」と、地下鉄の何線に乗ってという意味で聞いたら、さも当然のように「歩いてきました」と言われたのが実に痛快で映画のワンシーンのようでした。

生きづらい世の中ですが、今の時代に「こんな風に生きてもいいよ」と言ってるような気もする。いい話です。ぜひご覧ください。 

bunshun.jp

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「18世紀は何年から何年?」を迷わず答える方法

きっと「18世紀は、何年から何年?」って聞かれてパッと答えられる人のほうが少ないと思うんですよ。これなんかコツがないかなと思って調べていたら、こんな素敵な方法を知ったので、わかりやすくした解説を置いておきます。ぜひこれで「何世紀問題」に強くなってください。うちの娘もマスターしました。
《世紀が何年かの覚え方》
◎1世紀を100円玉1枚と考える。手持ちは100円玉だけ。
◎10世紀は100円玉10枚で支払える範囲。
 ◎つまり901年〜1000年まで。
→900年は100円玉9枚で払えてしまう。
→1001年は、1円足りない。
◎18世紀は?
→つまり100円玉18枚で払える範囲。
◎1701年〜1800年まで。
以上!
このように「あやふやに覚えていること」とか「あやふやに覚えていたけど、こんな方法を知って解決した」ってものがあれば教えてください。たくさん集まったら本にしよう。僕は「御中」の「御」の字の真ん中の下の方がずっとあやふやで適当に誤魔化して書いています。なんか今でも自信がもてない。関東の人は、鳥取と島根の位置があやふやだと言いますね。京都生まれはそんなの全然間違えようがないけど、群馬と栃木は自信ないかもしれません。