おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

将棋ペン倶楽部 掲載御礼

第33回将棋ペンクラブ大賞において『将棋「初段になれるかな」大会議』が技術部門の優秀賞をいただきました。昨日、発送していただいた「将棋ペン倶楽部」の2021年・秋号に我々の受賞の挨拶が掲載されていますので、機会ありましたらご覧ください。 さくらは…

久米宏さんの魅力が伝わってくる「ニュースステーションはザ・ベストテンだった」

6月に「久米宏 ラジオなんですけど」のゲストに呼んでいただいたとき、久米さんってすごいなー!と感じたんです。 まず控え室で待っていたとき、CMの合間に突然「こんにちは!」とやってこられたんですよ。突然現れたあの久米さんにこちらはビックリしつつ…

富山県のカニカニしたおでん種と冬の水羊羹が食べたいなぁ

『くらべる日本』刊行後も、日本文化の違いに興味が尽きず、いろんな本を読んでいるのですが、面白かったものをメモがてらご紹介。まずは、こちらの本。 日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見~つけた! 作者: 菅原佳己 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 201…

歴史好きの小学生におすすめの本

我が家の小学6年生の息子が歴史好きというのは、前もちらっと話したかと思います。それで、ようやく本の面白さに気づき始めた彼が、完読したのがこちらのシリーズ。 白狐魔記(全6巻セット)―斉藤洋の歴史ファンタジー 作者: 斉藤洋 出版社/メーカー: 偕成社 …

小学6年の息子が「こんなの泣いちゃう」と言ってくれた本

小学6年の息子が、ようやく本を読み出しました。これが地味に嬉しい。 本を作っている身としては、その良さを次世代に伝えたいのですが、自分の息子が読まないようでは話にならない。かといって押し付けても本を嫌いになるだけだろうしと、ゆるやかに彼の近…

『東海道新幹線の車窓は、こんなに面白い!』が面白すぎ

京都に実家がある関係で、東海道新幹線に乗って東京と京都の間をたびたび行き来します。僕は、新幹線に乗っているのが好きだからあまり寝ずに、本を読んで、ビール少し飲んで、窓の外を眺めるのが好き。子供と一緒に乗るようになってからは、「面白いもの見…

模造紙は何を「模造」しているのか? 『数字が語る現代日本の「ウラ」「オモテ」』

実に面白い本でした。 数字が語る現代日本の「ウラ」「オモテ」 (学研新書) 作者: 宇田川勝司 出版社/メーカー: 学習研究社 発売日: 2009/11/18 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (5件) を見る 著者は、中学校の先生なのですが、いろん…

誤解されやすい方言小辞典

『くらべる東西』を出版以降も、東西文化の違いや、日本文化の地域性に興味津々ですが、先日読んだこんな本が、なかなか面白かったのです。 東京のきつねが大阪でたぬきにばける 誤解されやすい方言小辞典 作者: 篠崎晃一 出版社/メーカー: 三省堂 発売日: 2…

『スズメの謎』(2017読書6)

何気なく手に取ったこの本、素晴らしかったのでご紹介。 スズメの謎―身近な野鳥が減っている!? 作者: 三上修 出版社/メーカー: 誠文堂新光社 発売日: 2012/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (3件) を見る 今「わからないこ…

『オーロラの向こうに』(2017読書5)

写真絵本のようなものを、いつかやってみたいと思っていてよく手にするのですが、これは実にいい作品でした。 オーロラの向こうに 作者: 松本紀生 出版社/メーカー: 教育出版 発売日: 2007/11 メディア: 大型本 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブロ…

『百年の誤読』(2017読書4)

1900年から2000年までの100年間のベストセラーをご両人が読み、思う存分、言い合うという本書。対談で読みやすいうえ、勉強にもなるしで実に楽しかったです。 百年の誤読 (ちくま文庫) 作者: 岡野宏文,豊崎由美 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/04/1…

『本屋、はじめました』(2017読書3)

2016年1月10日、荻窪にできた「新刊書店 Title」の辻山さんによる開店までの記録。 本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録 作者: 辻山良雄 出版社/メーカー: 苦楽堂 発売日: 2017/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 共感すると…

『みかづき』(森絵都) <2017 読書1>

年末年始のお供にしていた森絵都さんの『みかづき』読了。昭和30年代、まだ塾に通っているというだけで白い目で見られるという時代(こんな時代があったことを僕は知りませんでした)に、千葉の片田舎で学習塾を立ち上げた夫婦。ここから孫の代に至るまでの…

「くらべる東西」と並んで売ってもらいたい本

「くらべる東西」は、いろんな項目に言及しているので、この本を核に「東西文化の違いを楽しもう」といったフェアができるのではと思っています。僕が書店員で棚を作るならば、こんな本を並べたいな――というのを少しご紹介してみます。 東と西の語る日本の歴…

赤めだか

今日、テレビで「赤めだか」の放送があるんですよね。これから外出するので録画ですが、楽しみです。 僕は、まだまだ落語ビギナーなのですが、そんな僕に落語すげーと初めて思わせてくれた落語家さんが、この本を書いた立川談春さんでした。プラチナチケット…

2015年の嫉妬本大賞『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

もう年の瀬なので、今年のマイベスト本を発表しますと、それはそれはもう『世界の辺境とハードボイルド室町時代』なのです。 世界の辺境とハードボイルド室町時代 作者: 高野秀行,清水克行 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2015/08/26 メ…

あのメニューが生まれた店

ぱっと手にしたこの本に気になる情報が載っていたので備忘録代わりにメモ。 あのメニューが生まれた店 (コロナ・ブックス) 作者: 菊地武顕 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2013/11/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る いいなーこんな…

『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』

図書館で何気なく借りた、この長い名前の本が実に素晴らしかったのでご紹介。 ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術) 作者: 雨宮処凛,新井紀子,森達也,村上陽一郎,木田元,柳澤桂子,山崎ナオコー…

藤原読書ゼミの課題図書

『世にも美しい日本語入門』という本に、藤原正彦さんがお茶の水女子大でやっている「読書ゼミ」のことが書いてあった。 世にも美しい日本語入門 (ちくまプリマー新書) 作者: 安野光雅,藤原正彦 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2006/01 メディア: 新書 …

『おれ、バルサに入る!』

息子のサッカーコーチも2年目に突入で、GWも子どもとサッカーばかりしています。そんななか、こないだ手にした本が、素晴らしかったのでご紹介。 おれ、バルサに入る! 作者: 久保建史 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/05/25 メディア: 単行本(ソフ…

「戦う!書店ガール」第一話に登場した本

「戦う!書店ガール」第一話拝見。話の展開はベタといえばベタですが、書店が舞台で、主人公の部屋におしゃれな本棚があったりで楽しいですね。注目していた作中に登場する本は、それほど多くはなかったけれどこれからもっと増えるといいな。今回は、以下の…

『古今東西ニッポン見聞録』

図書館で借りたこの本が素晴らしかったので、今度買おうとメモ。 古今東西ニッポン見聞録 作者: 林和利 出版社/メーカー: 風媒社 発売日: 2014/01/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る シーボルトやオールコック、ベルツやモースといった日本を…

『フランケンシュタイン』

NHKEテレの『100分de名著』で、遅ればせながら見た『フランケンシュタイン』の回が、過去最高に面白かったので、備忘録を兼ねてメモしておきます。 そもそも『フランケンシュタイン』が名著であるという認識がないですよね。でも、これが示唆に富むまさに名…

いのちの授業

日野原重明さんの「いのちの授業」という本に、いいこと書いてあったのでメモしておきます。 いのちの授業 作者: 日野原重明 出版社/メーカー: ユーリーグ 発売日: 2006/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 日野原さんといえば、現在1…

今年の私的ベストワン本『「ニッポン社会」入門』

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート (生活人新書) 作者: コリンジョイス,Colin Joyce,谷岡健彦 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2006/12 メディア: 新書 購入: 14人 クリック: 140回 この商品を含むブログ (78件) を見る 今年読んだ…

「山川ビジュアル版 日本史図録」など最近の読書

最近の読書を簡単にまとめて。 まず、お買い得だったのがこちら。 山川ビジュアル版日本史図録 作者: 山川ビジュアル版日本史図録編集委員会 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2014/08 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る これはスゴい。28…

「努力しないで作家になる方法」など最近の読書

最近、読書の記録を書いていなかったので、ちょっとまとめて簡単に。 島はぼくらと 作者: 辻村深月,五十嵐大介 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/06/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (20件) を見る 辻村深月さんの新作。この人は上手いですね…

『二分間の冒険』

こないだ、子どもが学校からもらってくる「図書館だより」的なものを見ていると《我が子の読書が「ゾロリ」から、先に進まない》といった悩みをの声がありました。なるほど。たしかに今『怪傑ゾロリ』や『ほねほねザウルス』といった漫画に近い本がたくさん…

『やさしさをまとった殲滅の時代』(書評2014 1/50)

「ずんずん調査」でお馴染みの堀井憲一郎さんが「00年代の社会にはどういう変化が起こったのか」を振り返る本書。金言満載で、ぜひ多くの人に勧めたい好著でした。 やさしさをまとった殲滅の時代 (講談社現代新書) 作者: 堀井憲一郎 出版社/メーカー: 講談社…

ポスターブック

前から思っていたのですが、子どもの目につくところに貼っておきたいと思う日本地図とか世界地図とか五十音表のポスターって、なかなかいいのがないんですよね。 あるのはあるんですよ。ただ、ちょっと大きかったり、これ一枚でこんな値段?と思うようなもの…