『世にも美しい日本語入門』という本に、藤原正彦さんがお茶の水女子大でやっている「読書ゼミ」のことが書いてあった。
これは岩波文庫を毎週一冊読むゼミで「一週間に岩波文庫を一冊読むだけの根性」と「一週間に岩波文庫を一冊読むだけの財力」が、受講資格なんだとか。
いいなー。こういうゼミ受けたかった。で、このゼミで課題とされている本がちょっと紹介されていたので、備忘録代わりにメモしておきます。
- 作者: 新渡戸稲造,矢内原忠雄訳,矢内原忠雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1938/10/15
- メディア: 文庫
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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)
- 作者: 内村鑑三,鈴木俊郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/12/20
- メディア: 文庫
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個人的には『武士道』『代表的日本人』『茶の本』は必読だと思っていて、高校の3年間の英語の授業は、この3冊(この3冊は英語で書かれている)を読むのがいいのではないでしょうかね。なぜこの3冊が英語で書かれたのか―そんなくだりから学べば、きっと心に残ると思うもの。
なお、夏休みの宿題には、こんな長篇を読むんだとか。厳しいけれど、いいゼミ。読書ゼミは、各大学でもっと増えてもいいのではないでしょうか。
読書は「好きなものだけ読めばいい」ってわけじゃない一面もある。古典は、特に意識的に読まないと縁がないけど、たしかに読むと読まないじゃ大きく違う。僕も未読があるから、買いそろえて、いつか息子にあげようか。最初は「いらない」というだろうけど、いつかパラパラ見る日が来るだろう。そう信じて。