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おかべたかしの編集記

読書・執筆・育児の記録と、お知らせと。

「ひょっとこ祭り」に行ってきました

『目でみる漢字』

ことの発端は「夏」という漢字が「お面をつけて踊る人」の象形文字であると知ったことに始まります。「えー!」ですよね。『目でみる漢字』という企画を思い立ったときから、これは絶対に撮ってみたい。そう思って「お面をつけて踊る人」をどう撮ろうかと探してみると毎年8月の第一土曜日に宮崎県の日向市で「日向ひょっとこ夏祭り」というのが開催されていることを知ったのです。

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こんな写真が撮れればまさに「夏」「夏」「夏」というわけで、春先から計画して、ついに先週の土日に行ってきたのでロングレポートします。

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会場となるのは宮崎県の日向市駅前と、ここに連なる街です。この日は、日向市のホテルが満杯なので僕たちは宮崎駅に投宿してそこから特急に乗ってきました。祭りは午後6時からなのですが、午後3時に到着。祭りの前に一件、別の取材にGO。

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それがこちらの「願いが叶うクルスの海」。日向市の駅からタクシーで15分ほど走ったところにあるこの岬から見える岩場が「十字」に見えることから「クルス」といわれるのですが90度回転させて奥の岩場を「口」に見立てると「叶」という漢字に見えることから「願いが叶う」場所とされています。こちらを「漢字名所」として紹介しようと撮影に来たのでした。

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この「叶」を見下ろす岬には、こんな鐘も用意されてました。カップルが長い時間願いごとをしてて、あたりは一層暑くなりました(ナンノコッチャ)。

さて、こちらの取材を終えて、また日向市の駅に戻ります。

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おー! ひょっとこさんたち集まってきてるねー。

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駅前にはこんなステージがあります。

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まだ時間があるので、街中を散策。ここがひょっとこ踊りの会場のひとつのようですが、まだ誰もいない……。というか、暑すぎるので一端、中華屋に退避。ビール飲んでレバニラ食べます。暑くてビール飲まなきゃやってらんない。

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さて6時前まで休んでると、太陽も傾きはじめて過ごしやすくなってきた。そしてひょっとこさんたち登場。で、この祭りの概要がわかってきたのですが、ひょっとこさんたちは、会社や地域、家族などの単位でこの祭りに参加しているんですね。それで各チームの先頭にはプラカードもったお姉さんがいて、彼らがどういう所属なのかわかるようになってるんです。踊りは、おおむね同じなんですが、そこにいろんな個性があるのが面白い。

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それでいい企画なのが、こんなメダルを1個200円で販売していて「この人の踊りいいな!」と思ったら、これを掛けてあげるというもの。観客は、ちょっとした審査委員気分を味わえるし「たくさんメダルぶら下げているのは誰かな?」と探したり「あんなに上手いのにメダルなし? なら俺が!」と思えたりと、なかなかいい。ま、だいたいたくさん集めていたのは、小さい子なんですけどね。

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踊り始まったー!よくみるとひょっとこお面が幾種類もあるんです。自作のもののあるらしく、個性があって面白い。

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山出カメラマンもさっそく撮影開始!この祭り、とても牧歌的で撮影も自由だし、大きな祭りでみかける警備線のようなものもありません。それゆえ、踊る人と見る人の一体感が生まれるんですよ。

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踊る踊る笑う笑う。楽しい!

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ひとつのチームに、一匹のキツネと、一人のおかめがいるんですよ。だいたい両者が先頭なんですが、このキツネがやたらとカッコいい。ひょっとこさんに近寄ってメダルかけてあげたり、歓声送ったりを、名物の焼酎なんかを飲みながらしてたらあっという間に終了の時間。実に楽しいひと時でした。なんですかね、この祭りの魅力は。おそらく踊りのハードルが低く、自由度が高いことだと思うんです。集団的な演舞の魅力というよりは、個人のユーモラスが 優先されていて「俺もやってみよう」と思わせる力がすごくある。まさに「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊なにゃ損損」って感じで、僕も参加してみようかしらんと思わせるのでした。僕にとっては、未体験の面白さに満ちたお祭りでしたよ。

さて、次の日。帰りのフライトが午後2時だったので、青島に立ち寄りました。

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見事なまでの無人駅。こちらは車社会なんでしょうね。駅から海岸までの道のりは、ほとんど人影もありませんでしたが、海には海水浴客がたくさん。青島というのは、ここから突き出た半島のような丸い島。

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この島を取り囲むこんな岩は「鬼の洗濯板」と呼ばれています。歩いて15分くらいの島を回り切ろうとしたとき、木陰にこんな可愛い店が。

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聞けば、夏の土日だけオープンしてるようで、売ってるのは瓶ビールと瓶のジュースだけ(笑)。でも、それが実にここにマッチしてて、ベンチに座ってのんだここのコロナビールは、史上もっとも旨いコロナでした。

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帰りに昼を食べていこうと、何気なく立ち寄ったのが、人気のない青島駅の前にある「岩見」という釜揚げうどん屋さん。宮崎はなにかとうどん推しで、美味しいところが多いのですが、ここが抜群に美味しくご覧のように行列してるんです。でも、青島行ったら絶対行くべき名店。また食べたい。

というわけで僕らの宮崎取材はこんな感じで終わりました。楽しかったー。そしてこの成果は、8月28日発売の『目でみる漢字』で発表しておりますので、ぜひぜひご覧くださいませ。