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おかべたかしの編集記

読書・執筆・育児の記録と、お知らせと。

企画書をアップするという試み その①『1%の国産』

企画書

こういう仕事をしていると本の企画書は、本当にたくさん書くのです。当然のことながら、実現に至らない企画もあり、そういった企画書は日の目を見ずにお蔵入りとなるのが常なのですが「なんかもったいない」と思うものも多々あります。

この「もったいなさ」にも、いろいろあるのですが「僕は出せなかったけれど、社会のためにも出したほうがいいな」と思うものがあります。

そんな企画書を、これから実験的にちょっとここに貼っていこうかと思います。

これを読んで、僕宛にオファーをいただければ嬉しいのはもちろんですが、もし誰かが「よし真似てみよう」と思われてもそれはそれで全然オッケー。「パクられるかも」という気持ちよりも、どんな経緯でも出たほうがいいなと思う本があるのです。

そんなひとつが、この企画書。「国内ではほとんど生産されていない」とされるものを生産している人。その事情のルポです。

書籍企画『1%の国産』(仮)
<企画概要>
TPPや自給率の話題になると、必ず「国産」というキーワードが出る。そこにおける文脈を見ていくと「食料自給率はたった40%」「エネルギー自給率はわずか5%」「小麦の自給率は1%」といった具合で、とかく国産比率が低いということを嘆くトーンが多い。ただ、逆の見方をすれば、どんなものでも「国産」のものが存在しているということにもなる。
石油は「100%輸入」と考える人がほとんどだろうが、国内にも油田は存在して、国内消費の0・001%の産出量がある。世界三大珍味といえば、キャビア、フォアグラ、トリュフであるが、驚くことにこの3つともに、国産ものが存在している。
紅茶というのは、国内生産が消費量に対して1%しかない。紅茶は茶葉を発酵させたもので、茶葉自体は、緑茶もほうじ茶も同じものである。ではなぜ、紅茶というものは国産生産されないのか。ラーメンやうどんに使われる小麦も、国内生産が1%しかないが、あれだけ消費量が多いのに、なぜ国産が少ないのか。そういった状況において、わずか1%に当る国産小麦を作っている人は、どういった考えと情熱を持っているのか――。
国産の「飛行機」というのは、現在、ほとんど存在しない。日本の技術力で飛行機が作れないはずはないのに、存在しないのは、戦後、アメリカが飛行機の製造を禁じたためである。そんななか国内で飛行機を造っているのは、どういった人たちなのか。
毎日大量に放送されるビールのCMは、ほとんど単なるイメージか製法を謳ったものばかり。それもそのはずでホップの国内生産量は、わずか1%。ホップという名前は聞いたことがあっても、見たこともない人がほとんどだろう。そんななか国産ホップというものは、どのように造られているのか、国産ホップで造ったビールというのは、どういった味わいなのか。
本書では、このように「国内生産1%」などと表現される、その1%の生産者、生産現場にスポットを当てたい。TPPが実施されると、安い外国産によって国産のものは席巻されるという指摘がある。しかし、こういったルポによって、国産の現場を知ってもらい、多少高額でも、熱意があり、性能がよい国産を買い支えるという人を少しでも増やしたい――。そんな思いを、さりげなく伝えられる本としたい。

<取材先候補>
○国産石油/現在、北海道、秋田、山形、新潟に11の油田、ガス田がある。新潟県柏崎市には、石油が自噴する「石油機械堀 発祥の地」がある。○国産キャビア/宮崎県が取組む。○国産紅茶/静岡県の丸子紅茶○国産ホップ○国産コショウ○国産レモン/国産フォアグラ/国産トリュフ/国産ムール貝/国産七面鳥/国産小麦/国産飛行機など

 

着眼点はいいけれど「ゴールが見えにくい」企画なんですよね。予算もかかりそうだし。ただ、意義深いし、小麦などが生産されなくなった背景など、気になる側面も多い。興味をもっていただければ《okataco@yahoo.co.jp》まで、お気軽にメールください。