おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

コトノハ図鑑

先月、お声かけいただき毎日放送の「コトノハ図鑑」という番組のロケに行ってきました。

www.mbs.jp毎日放送のアナウンサーが、ことばを掘り下げるということで、ことばの知識が楽しく学べる素敵な番組。今回は「似ていることば」がテーマということで、アナウンサーの方と、街に出て様々な調査をしてきましたよ。その模様が、こちらのサイトでしばらくの間だけ見られるようなので、よろしければどうぞ。

dizm.mbs.jp本の『似ていることば』も、みなさん大変面白がってくださり嬉しいかぎりでした。

似ていることば

似ていることば

 

 

お酒が飲める本屋さんvol1 「NENOi」

西早稲田にある「NENOi」は、店頭に「本とコーヒー」とあるようにカフェ利用もできる小さな本屋さんだ。

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コーヒーだけでなくビールも飲める。メニューに大阪生まれの「箕面ビール」があり、これをグラスに注いでカウンターに座り、買ったばかりの本をめくったり、店主の根井啓さんと話すのが楽しい。

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この日はzine(ジン)の話をした。

今、zine(magazineからの造語。明確な定義はないがデザイン性豊かなミニコミといったところだろうか)を作っているので、こちらにもありますかと聞いたら、いろいろ見せてくれた。書き込み式のアイデアあふれるものもあれば、左利きの女性だけを写しているzineもあった。通常流通の書籍とは違い、作り手の思うままに作られているところが実に面白い。本は自由だなと思わせてくれる。これからはこういった自由を感じさせるzineが一定の力を持ってくるんじゃないでしょうか。

それにしても店主の根井さんは、店にある本のことをよくご存知だ。

絵本を覗いていたら「こんな面白い本がある」「これも楽しい本でした」と、嬉しそうに話してくださる。「棚差しに一冊」というのは、著者や編集者にとって「残念」なことが多いが、ここでは棚に差された一冊、一冊が心を込めて選ばれていることがよくわかる。こんなお店の「棚差し」に選んでもらえたら著者&編集者冥利に尽きるだろう。

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商品知識が豊富で、自分の店の隅々まで意識が行き渡っている。そしてお客さんと話すのが楽しそう。なんだか町の八百屋のような本屋だ。

なお「NENOi」では、月に一度「角打ちナイト」があり、日本酒やワインをコップ1杯から手頃な価格で提供している。お酒を飲みながら本を眺めていると、なんだかいろんなアイデアが浮かんでくるのは僕だけでしょうか。お酒と本。意外といいコンビだと思うのです。

nenoi.jpこれから僕が気に入った「お酒が飲める本屋さん」を定期的に紹介していきます^^

「将棋めし」みろく庵とイレブン

棋士の食事「将棋めし」が注目されていますが、その聖地ともいうべき千駄ヶ谷にある「みろく庵」が今月で閉店とのニュースを知る。

実は今月の頭、ちょうどA級順位戦の最終日、将棋仲間と訪れたのでした。

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蕎麦屋さんなのですが、夜は飲み屋さん。メニューも、本当にいい意味で普通な落ち着くお店。

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棋士の出前でも多い「肉豆腐」を単品で。美味しかった。将棋の話をしていたら、名物ん女将さんがいろいろ話しかけてくださいました。ご主人もご高齢で閉店を決断されたとのこと。お疲れ様でした。

さて、その翌週には、大阪でテレビの仕事があったので、その終わりにこちらを訪問。

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テレビではよく見ていた関西将棋会館。大阪の福島というところにあるのですが、JRの大阪駅からも歩いていける。案外近いし、今度は息子と行ってみよう。

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その1Fにあるのが、こちらの「イレブン」という洋食屋さん。棋士の出前で有名なところで、夜の部が開店する5時に訪問。すると出前の注文を奨励会員と思わしき方がされていて少し嬉しかった^^ 

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藤井聡太くんは、よく「バターライス」というピラフを頼んでいて「俺も」と思っていたのですが、仕事終わりでビールが飲みたくエビフライ。カットされて供されているスタイル珍しいですよね。実に美味しく、町の洋食屋さんとしては、極めて正統なお店。近所に欲しいです。また行きますね。

❇︎そうそう『将棋「初段になれるかな」会議』好評で、第二弾決定しました。また夏頃にはご案内できると思いますので、楽しみにお待ちください!

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

 

 

ねこまどイベント御礼&文春オンライン

おかでさまで『将棋「初段になれるかな」会議』大変好評をいただいておりまして、嬉しく思っております。先日は、ねこまどさんで行われたトークライブにもたくさんお越しくださり、とてもいい時間が過ごせました。お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

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こちらは、会場で販売された高野先生とさくらさんのコラボ色紙。かわいい&面白い!

イベントの模様こちらの動画でも冒頭部ご覧になれますので、よろしければ。(僕、見切れてましたね……。失礼しました^^;)

www.youtube.comあと、この会議の番外編として「文春オンライン」で記事を書きました。

bunshun.jpこちらもたくさんの方に読んでいただき「初段になりたい」という方々が、想像以上に多いんだなぁと、先生とよく話しております。

実は僕も4月に将棋大会に出ることが決まり、まだまだ将棋熱が冷めやらぬことになりそうです。

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

 

 

お知らせいろいろ

気づけば、もう2月ですね。1月は娘に咳風邪もらったり、サッカー練習で薬指を負傷したりと病院ばかり行っていた月でした。

さてさて、いくつか告知がたまったのでご連絡です。

まず、2月3日に《将棋「初段になれるかな」会議》のメンバー、高野先生、さくらはなさんと一緒にトークライブをすることになりました。場所は、どうぶつ将棋の生みの親・北尾まどかさんが主催する四谷の「ねこまど」さん。北尾さんは、将棋の海外普及にも尽力されていて、ポーランド生まれの女流棋士カロリーナ・ステチェンスカさんを日本に招いたのも北尾さんなんですよねぇ。おかげさまで満席御礼なのですが、開始30分をYouTubeで見られるそうなので、ご興味ございましたら。午後2時スタート。以下の「ねこまど将棋チャンネル」から見られるのかな。

www.youtube.comそれと2月27日の水曜日、経堂「さばのゆ」の知的イベント「経堂大学」でお話することになりました。「本の話を」と店主・須田さんにリクエストいただいて考えた《本は作るのも楽しい》というタイトルがとても気に入っております。「出版不況」とか「活字離れ」なんて暗い話題ばかり耳にしている方々に本を作る楽しさをお伝えしたいと思います。サブタイトルを「データに頼らない企画の動かし方」としましたが、売り上げデータを見ながら企画を考えてて「つらい……」と思っている版元の編集者もぜひお越しください^^ すべてのクリエイティブの現場で同じだと思いますが、面白いものはデータからは作れませんよ。そんな話を講義1時間、その後の飲み屋でいっしょにしましょう。というわけで、詳細、以下のさばのゆのサイトでご確認くださいませ。

sabanoyu.oyucafe.netさあ2月は元気にいこう!

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

元日は、岳父のところで、子供たちと凧揚げをしましたが、気持ちよく揚がって楽しかった。

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今年も、いろんな本作りに挑戦します。

あと、FC東京には、いい加減、タイトルをとってもらいたいですね。

では、今年もよろしくお願いいたします。

『将棋「初段になれるかな」会議』

1年くらい前から、将棋が強くなった息子に負けまいと、将棋本のコーナーによく行くようになったんですが、ちょうどいいのがなかなかない。駒の動かし方を書いてるような初心者用か「四間飛車対策」なんて感じの上級者用しかなく、その真ん中のやり方はわかっているけど強くない人向けが見当たらないんですよね。ならば作ってみようと、息子が通う「経堂こども将棋教室」の高野秀行先生に「どうやったら強くなるんですか?」と質問しまくった一冊『将棋「初段になれるかな」会議』が校了して12月27日に発売決定!

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表紙イラストは「将棋好きに成りまして」を連載する漫画家の「さくらはな。」さん。これ新書なんですが、なんとも新書らしくない面白いカバーになって素晴らしいな。素晴らしいといえば、高野先生への取材は、だいたい経堂の居酒屋で行われたのですが、先生がけっこう飲んでても「次の一手は何を指せば?」という質問に、眼光きらりと一瞥するだけで「こうしてこうしてこう!」とササッと読み切るのが本当に素晴らしかった。将棋のプロってめちゃくちゃすごいんですよ、みなさん^^ また、さくらさんが、巻末の「あとがき」漫画で、本の打ち合わせに出向いたら「ただの酔っ払いが2人」(笑)。その後も延々、打ち合わせと称した「飲み会」ばかりだったと描いていてこれまた最高でした。

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 でもこの飲み会が、すごくためになってさくらさんが最後には……ってのが、いい話でねぇ。企画の始動から、終始和やかで「本を作るのってやっぱり最高に楽しいね」とも思わせてくれた一冊でもありました。将棋に興味のある方、ぜひ手にとってみてください! きっと帯にもあるようにサクサク読むうちに、強くなれると思いますよ^^

本の発売後、またイベントなどもやると思うので、こちらもよろしくお願いします。

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)

将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書)