好評いただいてます東京書籍の『目でみることば』シリーズ。2月27日についにシリーズ第十弾となる『くらべる世界』が発売となります。
カバーはこちら。お城とかショートケーキとか、いろいろ見栄え良きネタがあるなか選ばれたのが「フランスのジャンケン」。このようにフランスのジャンケンというのは、4つの手で行うのです。このように日本では当たり前と思っているものでも、世界に目を向ければ違うものも少なくない。日本と世界、あるいは世界と世界をくらべてみることで、世界の文化の違いを楽しもうというのがこの本のコンセプトです。
余談ですが、先日、早稲田大学の小論文で《じゃんけんの選択肢「グー」「チョキ」「パー」に、「キュー」という選択肢も加えた新しいゲームを考案しなさい》という問題が出されました。まさにこの4種類ジャンケンこそフランスのものなので、そんなことをツイートしたところ、まとめサイトに収録されていたのでご紹介。4種類ジャンケン、計らずも注目されているようです。
さて、2020年の東京オリンピックを控えて、ますます世界の文化に関心が高まるなか、見て楽しい「異文化理解」の入門書になればと作った『くらべる世界』ですが、今回もいろんなネタが揃ったのでいくつかご紹介します。
雪だるまが違います。日本の雪だるまは2段ですが、西洋は3段。そもそも日本は「だるま」ですが、西洋は「snowman」。つまり「人」であるわけですから、その造形が違うのは当然といえば当然かもしれません。なお中国では「雪人(シュエレン)」といって、胴体の部分が円錐状の山の形をしているといいます。この2体の雪だるまは、山出カメラマンと遠征して作ってきたものです。本の中には、その制作工程もコラムとして紹介しております。
レンガの積み方にも「イギリス式」とか「フランス式」という違いがあるんですよ。
そろばんも違っていて、ロシアのそろばんはご覧のように左右に玉を動かします。
コントラバスの演奏法にもフランス式とドイツ式があります。
もちろん美味しい「くらべる」もたくさんありますよ。
ご覧のようにアメリカのショートケーキはビスケットで作られたサクサクのもの。
フライドポテトは、ベルギーとカナダのものをご紹介。ベルギーは発祥の地で本場とされるのですが、個人的にはカナダのフライドポテト「プーティン」が、癖になる面白い味でまた詳しく説明したい。プーティンはマジすごいやつでした。
こんな具合で、世界の文化をいろいろくらべている『くらべる世界』。訪日外国人3000万人時代の<目でみてくらべる「異文化理解」の入門書>ですので、ぜひ手にとってみてください。2月28日に書店の店頭に並びます。
それと、この本の発売を記念して東京都世田谷区経堂にあるイベント酒場「さばのゆ」さんで、2月27日の19時からイベントをします。僕もカウンターの中でゆるりと飲んでますので、気軽にご参加ください。詳細、以下のさばのゆホームページの2月27日のところをご覧ください。
では、これから数日「くらべる世界」の情報を発信していきますので、よろしくお付き合いくださいませ!