おかべたかしの編集記

執筆・編集の記録とお知らせと。

2017-01-01から1年間の記事一覧

「本を作るということ」で知った製本家というお仕事

昨晩、荻窪の書店「TITLE」で行われた「本を作るということ」というトークイベントに行ってきました。 絵本作家・井上奈奈さんの『うさぎまでのおさらい』という作品に携わった「中野活版印刷店」の中野さんと、製本指導された「空想製本屋」の店主・本間あ…

テンヨーのジグソーパズル

春が来ると「ジグソーパズル」を思い出します。 高校を卒業して東京に出てきたばかりで、まだ部屋にテレビもなかったあの春の日、あまりに暇だから当時物珍しかった「LOFT」で買ったジグソーパズルばかりやっていたからなぁ。 今でも覚えているけど、最初に…

京都の蕎麦前「晦庵 河道屋」

蕎麦屋で、板わさや卵焼きなどを肴にゆるゆると呑んで蕎麦で〆る。この蕎麦屋で呑む「蕎麦前」という文化は、京都出身の僕にとってサイコーの東京文化のひとつです。 京都って蕎麦をあまり食べないんですよね。うどん最高!カルチャーなんで、蕎麦前なんて存…

手話の「昭和」と「平成」

3月24日に「日本文藝家協会」さんのお招きによる「文芸トークサロン」に登壇してきました。もう4回目になるのですが、いつも写真をスライドにして、それを見ながらお話する2時間弱。今回は「くらべる時代」をテーマに昭和と平成で何が変わったかを、クイ…

昭和と平成のオムライス、食べくらべ。

『くらべる時代 昭和と平成』のカバーを飾るのは、日本橋「たいめいけん」のオムライスです。 こちらが「オムライス」。昭和からある王道の形ですよね。これに対し平成になってとろとろの卵が乗せられたオムライスをよく見るようになりましたが、その端緒だ…

3/24 文芸トークサロンで「くらべる時代」のお話します

「くらべる時代 昭和と平成」おかげさまで、各地で好評いただいてまして、3月24日の金曜日には日本文藝家協会さんのお招きによるトークサロンに登壇することになりました。 紀尾井町の文藝春秋ビルで1500円、ドリンク付。ビールやワインが飲めます^^ 昭和と…

なぜ卓上ポット(魔法瓶)から花柄が消えたのか?

昭和と平成の違いを34の項目で比較してみた「くらべる時代 昭和と平成」。昨日、発売になりましたが、そのなかで印象的なネタのひとつが卓上ポット(魔法瓶)の昭和と平成です。 そうそう。昭和のものってこういった花柄でしたよね。昭和42年に花柄のものが…

「東西でネコの尻尾が違う」が「フルタチさん」で検証された話

『くらべる東西』で「東と西ではネコが違う」という話を紹介しました。 パッと見ただけだとわかりませんが、これ尻尾が違うんですね。「東のネコ」は、先端が曲がった「カギ尻尾」が多い。「西のネコ」は、尻尾がまっすぐが多い。この違いは「猫又(ねこまた…

もうすぐ発売『くらべる時代 昭和と平成』

新刊『くらべる時代 昭和と平成』、ようやく完成しました。 くらべる時代: 昭和と平成 作者: おかべたかし,山出高士 出版社/メーカー: 東京書籍 発売日: 2017/03/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 僕は昭和47年生まれですが…

『スズメの謎』(2017読書6)

何気なく手に取ったこの本、素晴らしかったのでご紹介。 スズメの謎―身近な野鳥が減っている!? 作者: 三上修 出版社/メーカー: 誠文堂新光社 発売日: 2012/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (3件) を見る 今「わからないこ…

『オーロラの向こうに』(2017読書5)

写真絵本のようなものを、いつかやってみたいと思っていてよく手にするのですが、これは実にいい作品でした。 オーロラの向こうに 作者: 松本紀生 出版社/メーカー: 教育出版 発売日: 2007/11 メディア: 大型本 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブロ…

『百年の誤読』(2017読書4)

1900年から2000年までの100年間のベストセラーをご両人が読み、思う存分、言い合うという本書。対談で読みやすいうえ、勉強にもなるしで実に楽しかったです。 百年の誤読 (ちくま文庫) 作者: 岡野宏文,豊崎由美 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/04/1…

『本屋、はじめました』(2017読書3)

2016年1月10日、荻窪にできた「新刊書店 Title」の辻山さんによる開店までの記録。 本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録 作者: 辻山良雄 出版社/メーカー: 苦楽堂 発売日: 2017/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 共感すると…

『もし京都が東京だったらマップ』(2017読書2)

今年の2冊目はこちら。 もし京都が東京だったらマップ (イースト新書Q) 作者: 岸本千佳 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2016/09/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 年末、京都に帰省した折、大好きな四条河原町の「FUTABA+…

『みかづき』(森絵都) <2017 読書1>

年末年始のお供にしていた森絵都さんの『みかづき』読了。昭和30年代、まだ塾に通っているというだけで白い目で見られるという時代(こんな時代があったことを僕は知りませんでした)に、千葉の片田舎で学習塾を立ち上げた夫婦。ここから孫の代に至るまでの…

あけましておめでとうございます。今年は「時代」をくらべます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 昨年は「東西」をくらべてましたが、今年は「時代」をくらべます。昭和と平成、何が変わったーということで2月に刊行予定です。 こんな昭和なお寿司を作ってもらったりして、1ネタ1ネタ、…